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うるう年の決まり方(4・100・400年のルール)と2月29日の扱い

2024年はうるう年でしたが、2100年は平年になると聞くと、少し不思議に感じます。うるう年は「4年に1回」と覚えている方が多いものの、実際には4・100・400という3つの数字を使った決まりがあります。この記事では、うるう年の判定ルールとその理由(地球が太陽を1周する時間の端数)を国立天文台の資料にそって確認し、見分け方の表、2020年から2040年までのうるう年の一覧、平年とうるう年の月ごとの日数を載せます。2月29日をはさむ日数の計算例も、実際に数えた結果で示します。

作成: くらしの道具箱(個人運営) 最終確認日: 2026年11月7日 連絡先: [email protected]

うるう年が必要になる理由(1年の端数)

季節がひと巡りするのにかかる時間は、地球が太陽のまわりを1周する時間(公転周期)で決まります。国立天文台は、季節のめぐる周期を「太陽年」と呼び、その長さを約365.2422日と説明しています。つまり、太陽年は約365.2422日で、ちょうど365日ではありません。

ところが、ふだん使うカレンダーの1年は365日です。国立天文台の広報ブログによると、太陽年には端数の約0.2422日(6時間弱)が足りず、この差が毎年積み重なっていきます。単純に計算すると、100年で約24日(0.2422日×100年)ぶんです。そのままにしておくと、暦の日付と季節が少しずつ合わなくなってしまいます。

そこで、4年に1回、1年を366日にして帳尻を合わせます。増やす1日が「うるう日」で、うるう日のある年が「うるう年」です。現在使われているグレゴリオ暦では、うるう日は2月29日です。4年分の端数は約0.9688日(約23時間15分)なので、4年に1日を足すのはおおむね合っています。ただ、足すと4年ごとに約0.0312日ぶん足しすぎになります。この足しすぎを直すための例外が、次の見出しで紹介する「100」と「400」のルールです。

ちなみに「うるう」は漢字で「閏」と書き、「余分」「余り」という意味だと暦Wikiは説明しています。字は門の中に「王」と書き、「壬」を使う書き方は誤りとされています。

うるう年の決まり方(4・100・400)と見分け方の表

国立天文台は、グレゴリオ暦のうるう年を次のように説明しています。西暦年が4で割り切れる年をうるう年とし、その例外として、西暦年が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とします。3段階に分けると、次のとおりです。

  1. 西暦年が4で割り切れる年は、うるう年です。
  2. ただし、100で割り切れる年は、平年です。
  3. ただし、400で割り切れる年は、うるう年です。

2004年、2008年、2012年は1つ目に当てはまるので、うるう年です。2100年、2200年、2300年は2つ目に当てはまるので平年です。2000年と2400年は100でも割り切れますが400でも割り切れるため、3つ目によってうるう年になります。100で割り切れて400で割り切れない年は平年と覚えておくと、例外を一度に押さえられます。

迷わない調べ方

頭の中で判定するときは、「400→100→4」の順に調べると迷いません。400で割り切れればうるう年、そうでなくて100で割り切れれば平年、そうでなくて4で割り切れればうるう年、どれにも当てはまらなければ平年です。

もう一つのコツは、100が4の倍数(100=4×25)だということです。下2桁が00でない年は、下2桁だけを見れば足ります。2024年なら24が4の倍数、2026年なら26は4の倍数ではない、と分かります。下2桁が00の年(1900、2000、2100など)は、上2桁を見ます。上2桁が4の倍数(16、20、24など)ならうるう年、そうでなければ(17、18、19、21など)平年です。

実際の年で、順番に確かめた結果が次の表です。

西暦4で割り切れる100で割り切れる400で割り切れる判定
1900年はいはいいいえ平年
2000年はいはいはいうるう年
2024年はいいいえ調べなくてよいうるう年
2026年いいえ調べなくてよい調べなくてよい平年
2028年はいいいえ調べなくてよいうるう年
2100年はいはいいいえ平年
2400年はいはいはいうるう年

1900年と2100年は、4で割り切れるのに平年です。2026年は4で割り切れないので平年で、次のうるう年は2028年になります。

グレゴリオ暦の仕組みと日本での定め

グレゴリオ暦は、1582年にローマ教皇グレゴリオ13世が導入した太陽暦です。それ以前に使われていたユリウス暦は、4で割り切れる年をうるう年とする単純な決まりで、1年の平均が365.25日でした。これは太陽年の約365.2422日より約0.0078日長いため、季節と日付が少しずつずれていきます。グレゴリオ暦は、うるう年の入れ方を変えて、400年で3日ぶん、うるう年を減らしました(暦Wiki)。

400年を1区切りにして数えてみます。4の倍数の年は、400年に100回あります。そのうち100の倍数の年が4回あり、これらは平年になります。ただし、100の倍数の年のうち400の倍数の年が1回あり、これはうるう年に戻ります。100−4+1=97なので、400年間にうるう年は97回です。国立天文台の説明とも一致します。

この97回から、次のような数字が出てきます。

日本では、暦Wikiによると明治6年(1873)から太陽暦が採用されています。うるう年の決まりは、明治31年(1898年)に公布された勅令第90号「閏年ニ関スル件」に定められていて、e-Gov法令検索で本文を読めます。条文は「神武天皇即位紀元年数ノ四ヲ以テ整除シ得ヘキ年ヲ閏年トス」で始まり、続けて、紀元年数から660を引いて100で割り切れる年のうち、さらに商が4で割り切れない年は平年とする、という内容です。紀元年数は西暦に660を足した数なので、中身はグレゴリオ暦のルールと同じだと暦Wikiが説明しています。「商が4で割り切れない」とは、西暦を100で割った数(上2桁)が4の倍数ではないという意味で、先ほどの「上2桁を見る」コツと同じ考え方です。

2020年〜2040年のうるう年と、月ごとの日数

2020年から2040年までの21年間に、うるう年は6回あります。この間に100の倍数の年はないので、4で割り切れる年がそのままうるう年です。2000年から2099年までは、同じように4で割り切れる年がすべてうるう年になり、最初の例外は2100年です。うるう年の2月29日が何曜日にあたるかも、暦の計算で求めて並べました。

西暦年の種類年間の日数2月29日の曜日次のうるう年
2020年うるう年366日土曜日2024年
2024年うるう年366日木曜日2028年
2028年うるう年366日火曜日2032年
2032年うるう年366日日曜日2036年
2036年うるう年366日金曜日2040年
2040年うるう年366日水曜日2044年

表にない2021〜2023年、2025〜2027年、2029〜2031年、2033〜2035年、2037〜2039年は、すべて平年(365日)です。2020年1月1日から2040年12月31日までの21年間は、365日の年が15回、366日の年が6回で、合計7,671日になります。

平年とうるう年の月ごとの日数

月の日数を、平年とうるう年で並べました。右の2列は、その月の末日が年の初めから数えて何日目にあたるかを示しています。

月平年の日数うるう年の日数末日は何日目(平年)末日は何日目(うるう年)
1月31日31日31日目31日目
2月28日29日59日目60日目
3月31日31日90日目91日目
4月30日30日120日目121日目
5月31日31日151日目152日目
6月30日30日181日目182日目
7月31日31日212日目213日目
8月31日31日243日目244日目
9月30日30日273日目274日目
10月31日31日304日目305日目
11月30日30日334日目335日目
12月31日31日365日目366日目
1年の合計365日366日――

31日の月は7つ(1・3・5・7・8・10・12月)、30日の月は4つ(4・6・9・11月)で、残る2月が平年28日、うるう年29日です。うるう年に増えるのは2月の1日だけで、3月1日は平年なら年の60日目、うるう年なら61日目になります。3月以降の日付は、すべて通算の日数が1つ後ろにずれます。

うるう日が2月に置かれているのは、古代ローマのこよみに由来します。暦Wikiによると、各月の日数は古代ローマのこよみに由来し、当時は2月が年末と考えられていました。うるう月による調整も2月に行われ、ユリウス暦でも2月24日を繰り返す形で1日を加えていました。現在のように2月29日がうるう日になったのがいつなのかは、はっきりしていないそうです。

2月29日をはさむ日数の計算と、年齢・期間の要点

日数を数えるときは、間に2月29日があるかどうかで答えが1日変わります。民法140条は、日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は算入しないと定めています(その期間が午前零時から始まるときを除く)。下の表の日数も、初日を含めない数え方です。日付を「年の何日目か」という通し番号に直して引き算すれば、うるう日も自然に数えられます。日数計算ツールも、日付を通し番号に直して差を求める考え方で作られています。初日を含める場合の違いは、日数の計算例10選で扱っています。

2027年(平年)と2028年(うるう年)を並べて、同じ計算をしてみた結果です。

計算2027年(平年)2028年(うるう年)
2月28日から3月1日まで1日2日
2月1日から3月31日まで58日59日
1月1日から12月31日まで364日365日
2月1日の100日後5月12日(水)5月11日(木)

次は、年をまたぐ計算です。

計算日数ポイント
2027年3月1日から2028年3月1日まで366日間に2028年2月29日がある
2028年3月1日から2029年3月1日まで365日間にうるう日がない
2026年11月7日から2028年2月29日まで479日2026年11月7日から1年後の2027年11月7日までが365日、そこから2028年2月29日までが114日

3月1日から翌年の3月1日までを数えると、うるう日をはさむと366日になります。「1年後」と「365日後」は、うるう日をはさむとずれる点にも注意してください。2027年3月1日の365日後は、2028年3月1日ではなく2028年2月29日です。

2月29日生まれの年齢と、月・年で数える期間

民法143条1項は、週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は暦に従って計算すると定めています。2項ただし書は、「月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する」としています。2月29日は、うるう年にしかない日です。この規定が、2月29日を起点にした期間の数え方の考え方のもとになります。

年齢は、年齢計算ニ関スル法律により、出生の日から起算し、民法143条を準用して計算します。2月29日生まれの人は、平年には応当する日がないため、国立天文台の暦Wikiの説明では2月28日をもって満了します。平年は2月28日の終了時に1つ年を取り、日付で見ると、平年は3月1日から、うるう年は2月29日から新しい年齢です。年齢が上がる日の表や、成年・免許など場面ごとの見方は年齢の数え方を日付で確認する方法、条文の読み方は年齢計算ニ関スル法律の記事で説明しているので、ここでは要点にとどめます。

2月29日に入社した人の勤続年数は勤続年数の記事に例があります。契約書や規約に別の定めがある場合は、その書面や窓口の案内に従ってください。

よくある質問

2100年はうるう年ですか?
いいえ、平年です。2100年は4で割り切れますが、100でも割り切れ、400では割り切れないためです。国立天文台も、2100年、2200年、2300年は平年と説明しています。2000年と2400年は400で割り切れるので、うるう年です。
うるう年は「4年に1回」と覚えて問題ありませんか?
2000年から2099年までは、4で割り切れる年がそのままうるう年なので、4年に1回で問題ありません。ただし2100年は例外です。2096年の次のうるう年は、4年後の2100年ではなく、8年後の2104年になります。
次のうるう年はいつですか?
2026年と2027年は平年で、次のうるう年は2028年です。2028年の2月29日は火曜日にあたります。その次は2032年で、2月29日は日曜日です。
和暦の年から、うるう年かどうかを判定できますか?
和暦の年数だけでは判定できません。元号ごとに西暦との差が違うためです。いったん西暦に直してから、4・100・400のルールで調べてください。換算は和暦と西暦の早見表や和暦・西暦 変換ツールで確認できます。
うるう年は1年が何日で、増えるのは何月ですか?
うるう年は366日で、平年より1日多くなります。増えるのは2月だけで、2月は平年が28日、うるう年が29日です。
うるう月やうるう秒は、うるう年と同じものですか?
別のものです。うるう月は、月の満ち欠けにもとづく太陰太陽暦で、季節とのずれを調整するために入れる余分な1か月で、日本や中国で使われてきた暦で用いられました。うるう秒は、地球の自転による時刻と原子時計の時刻を調整して協定世界時とするための1秒です(暦Wiki)。
2月29日生まれの人は、平年にいつ年齢が上がりますか?
民法143条2項ただし書の考え方により、平年は2月28日の終了時に1つ上がります。日付で見ると3月1日からです。表つきの説明は年齢の数え方を日付で確認する方法にあります。

参考にした資料

上記は 2026年11月7日 に内容を確認しました。法令・制度は改正されることがあります。

この記事は暦と法令の一般的な解説です。日数や期間、年齢の取り扱いは、契約書、規約、手続きの窓口で別に定められていることがあります。具体的な手続きは、書類の定義や窓口の案内を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。